
「ケイくん」
シンボリクリスエスって、名前はよく聞くけどどんな馬だったの?

シンボリクリスエスは、史上初となる天皇賞(秋)連覇と有馬記念も連覇した名馬です。漆黒の馬体と圧倒的な強さで多くの競馬ファンを魅了し、『漆黒の帝王』の異名で親しまれました。引退後は種牡馬としても数々のGⅠ馬を送り出し、日本競馬の発展に大きく貢献しています。今回は、シンボリクリスエスの現役時代の活躍から種牡馬としての功績まで、初心者にもわかりやすく紹介します!
⏱ 読了時間:約10分
この記事でわかること
✅シンボリクリスエスとはどんな馬だったのか
✅現役時代の主な戦績
✅種牡馬としての功績(代表産駒5選)
それでは、史上初となる天皇賞(秋)連覇を達成し、「漆黒の帝王」と称されたシンボリクリスエスについて、現役時代の活躍から種牡馬としての功績まで詳しく見ていきましょう。
シンボリクリスエスとはどんな馬だったのか
シンボリクリスエスの基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 馬名 | シンボリクリスエス |
| 生年月日 | 1999年1月21日 |
| 性別 | 牡馬 |
| 毛色 | 黒鹿毛 |
| 父 | Kris S.(クリスエス) |
| 母 | Tee Kay(ティーケイ) |
| 母父 | Gold Meridian(ゴールドメリディアン) |
| 生産者 | Takahiro Wada |
| 馬主 | シンボリ牧場 |
| 調教師 | 藤沢和雄(美浦) |
| 主な騎乗騎手 | 岡部幸雄、O.ペリエなど |
| 通算成績 | 15戦8勝 |
| 獲得賞金 | 9億8472万4000円 |
| 主な勝ち鞍(GⅠ) | 天皇賞(秋)(2002、2003) 有馬記念(2002、2003) |
馬名の由来
「シンボリクリスエス」という名前は、馬主であるシンボリ牧場の冠名「シンボリ」と、父「Kris S.(クリスエス)」の名前を組み合わせて名付けられました。
💡 冠名とは?
例えば「ロード」はロードホースクラブ、「メイショウ」は松本好雄氏、「サトノ」は里見治氏の馬によく使われる冠名です。
現役時代の主な戦績
デビューからクラシック戦線へ
シンボリクリスエスは、2001年10月の東京競馬場でデビューしました。岡部幸雄騎手を背に見事な差し切り勝ちを収め、素質の高さを見せつけます。
3歳初戦のセントポーリア賞では2着、ゆりかもめ賞と500万条件では3着と勝ち切れないレースが続きました。しかし、山吹賞では1馬身3/4差の快勝を収めると、一気にクラシック戦線へ名乗りを上げます。
続く青葉賞(GⅡ)では、武豊騎手とのコンビで重賞初挑戦。道中は落ち着いて好位を追走し、直線で力強く抜け出して快勝。日本ダービーへの優先出走権を獲得しました。
💡 500万条件とは?
現在でいう「1勝クラス」のことです。
シンボリクリスエスが現役だった2002年当時は、まだ「500万条件」という呼び方でした。
🎥 2002年 青葉賞 レース映像(JRA公式)
迎えた日本ダービーでは3番人気に支持されます。レースでは早めに先頭へ立つ積極的な競馬を見せましたが、最後は後方から豪脚で追い込んだタニノギムレットにかわされ、惜しくも2着。
それでも世代トップクラスの実力を証明し、秋以降の飛躍を大いに期待させる内容となりました。
神戸新聞杯制覇からGⅠ初制覇へ
日本ダービーで2着に入ったシンボリクリスエスは、秋初戦の神戸新聞杯(GⅡ)に出走します。
レースでは最後の直線で力強く抜け出し、2馬身半差の快勝。春からさらに成長した姿を見せつけ、重賞2勝目を飾りました。
🎥 2002年 神戸新聞杯 レース映像(JRA公式)
その後、陣営はクラシック最終戦の菊花賞ではなく、距離適性を考慮して天皇賞(秋)への挑戦を決断しました。この年の天皇賞(秋)は東京競馬場の改修工事により、中山競馬場で開催。
迎えた2002年の天皇賞(秋)では、3歳馬ながら古馬の強豪たちを相手に堂々とした競馬を披露。直線では狭い進路をこじ開けるように抜け出すと、そのまま力強く伸び、後方から追い込んだナリタトップロードに4分の3馬身差をつけて優勝しました。
この勝利でGⅠ初制覇を果たしたシンボリクリスエスは、3歳馬として史上3頭目の天皇賞(秋)制覇という快挙を達成。一気に日本競馬を代表する名馬へと駆け上がりました。
🎥 2002年 天皇賞(秋) レース映像(JRA公式)
3歳で有馬記念制覇
天皇賞(秋)でGⅠ初制覇を果たしたシンボリクリスエスは、その後、ジャパンカップ(GⅠ)にも出走。世界の強豪が集う一戦で3着と好走し、その実力を改めて証明しました。
そして迎えた年末の有馬記念(GⅠ)では、中団で脚をためながらレースを進めます。最後の直線で外へ持ち出すと鋭い末脚を発揮し、逃げ粘るタップダンスシチーをゴール前で差し切り、半馬身差で優勝しました。
この勝利により、3歳で天皇賞(秋)と有馬記念を制覇する快挙を達成。さらに、その年のJRA年度代表馬にも選出され、日本競馬界を代表する名馬としての地位を確立しました。
🎥 2002年 有馬記念 レース映像(JRA公式)
史上初の天皇賞(秋)連覇と有馬記念連覇を達成
春は宝塚記念(GⅠ)から始動。ファン投票1位に支持され、単勝1番人気に推されましたが、休み明けや厳しいレース展開も影響し、5着に敗れます。初めて大きな期待を背負って迎えたレースで悔しい結果となりました。
しかし、陣営は無理に使わず夏場を休養に充て、秋の大一番へ備えました。
迎えた天皇賞(秋)では、好位でレースを進めると直線で力強く抜け出し、2着ツルマルボーイに1馬身半差をつけて快勝。レコードタイムとなる1分58秒0で優勝し、史上初となる天皇賞(秋)連覇を達成しました。
🎥 2003年 天皇賞(秋) レース映像(JRA公式)
続くジャパンカップ(GⅠ)では1番人気に支持されましたが、逃げたタップダンスシチーを捉えきれず3着に敗れます。
そして引退レースとなった有馬記念(GⅠ)では、中団から徐々に進出すると、最後の直線で一気に抜け出します。2着リンカーンにJRA・GI史上最大着差タイとなる9馬身差をつける圧勝でレコードタイムとなる2分30秒5を記録し、有馬記念連覇を達成。さらに、史上初となる天皇賞(秋)と有馬記念のダブル連覇という偉業を成し遂げ、有終の美を飾りました。
その後は種牡馬入りし、「漆黒の帝王」の名にふさわしい名馬として、日本競馬史にその名を刻みました。
🎥 2003年 有馬記念 レース映像(JRA公式)
有終の美を飾り、種牡馬として新たなスタートへ
ラストランとなった2003年の有馬記念を圧勝したシンボリクリスエスは、そのレースを最後に現役を引退し、種牡馬入りしました。
通算15戦8勝、GⅠ4勝、獲得賞金約9億8,478万円という輝かしい成績を残し、史上初の天皇賞(秋)連覇や有馬記念連覇、さらにレコードタイムでの優勝など、数々の偉業を達成。「漆黒の帝王」の異名で、多くの競馬ファンに愛される名馬となりました。
種牡馬としての功績(代表産駒5選)
引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬入り。現役時代の輝かしい実績を受け継ぎ、多くの活躍馬を送り出しました。
特にエピファネイアをはじめ、ルヴァンスレーヴなど芝・ダートを問わずGⅠ馬を輩出。
さらにエピファネイア産駒からはエフフォーリアやデアリングタクトが誕生するなど、日本競馬に大きな影響を与えています。
①エピファネイア
父の血を受け継ぎ、ジャパンカップを制した名馬
エピファネイアは、2013年の菊花賞(GⅠ)で5馬身差の圧勝を飾り、クラシックホースとなりました。さらに翌2014年のジャパンカップ(GⅠ)では、世界の強豪を相手に4馬身差の圧勝を収め、その実力を証明しました。
引退後は種牡馬としても成功を収め、デアリングタクト(史上初の無敗牝馬三冠)やエフフォーリア(年度代表馬)、ステレンボッシュ(桜花賞)など数々のGⅠ馬を送り出し、シンボリクリスエスの血を現代へ受け継いでいます。
🎥 2014年 ジャパンカップ レース映像(JRA公式)
💡エピファネイアについて詳しくはこちら

②ルヴァンスレーヴ
ダート界の頂点に立った最強クラスのダートホース
ルヴァンスレーヴは、2018年のジャパンダートダービー(JpnⅠ)で3歳ダート王に輝くと、同年のマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ)、チャンピオンズカップ(GⅠ)も制覇。3歳にしてダート界の頂点へ上り詰めました。
スピードとパワーを兼ね備えた走りで、2018年にはJRA賞最優秀ダートホースを受賞。シンボリクリスエス産駒を代表するダートの名馬として、高い評価を受けています。
🎥 2018年 チャンピオンズカップ レース映像(JRA公式)
③サクセスブロッケン
フェブラリーステークスを制したダートGⅠ馬
サクセスブロッケンは、2008年のジャパンダートダービー(JpnⅠ)で3歳ダート王に輝くと、翌2009年にはフェブラリーステークス(GⅠ)を制覇。さらに東京大賞典(JpnⅠ)も勝利し、ダート界を代表する活躍馬となりました。
先行力の高さと最後まで粘り強く走り抜く勝負根性を武器に数々のビッグレースで活躍し、シンボリクリスエス産駒初のJRA・GⅠ制覇を成し遂げた名馬として知られています。
🎥 2009年 フェブラリーステークス レース映像(JRA公式)
④ストロングリターン
安田記念をレコードタイムで制した快速マイラー
ストロングリターンは、2011年の京王杯スプリングカップ(GⅡ)で重賞初制覇を果たすと、翌2012年の安田記念(GⅠ)では、当時のレースレコードとなる1分31秒3で優勝。
鋭い末脚を武器に短距離・マイル路線で活躍し、国内屈指のマイラーとして高い評価を受けました。
🎥 2012年 安田記念 レース映像(JRA公式)
⑤アルフレード
2歳王者に輝いたシンボリクリスエス産駒
アルフレードは、2011年の朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)を制し、シンボリクリスエス産駒として2歳王者に輝きました。デビューから無傷の3連勝でGⅠ制覇を果たし、高い素質を見せつけました。
その活躍が評価され、2011年のJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞。古馬になってからはGⅠ制覇こそなりませんでしたが、NHKマイルカップ2着などマイル路線で活躍し、シンボリクリスエス産駒を代表する一頭となりました。
🎥 2011年 朝日杯フューチュリティステークス レース映像(JRA公式)
まとめ
シンボリクリスエスは、史上初となる天皇賞(秋)連覇を達成し、さらに有馬記念も連覇した日本競馬史に残る名馬です。4歳時の有馬記念ではJRA・GⅠ史上最大着差タイとなる9馬身差で圧勝し、「漆黒の帝王」の異名にふさわしい強さを見せました。
また、引退後は種牡馬としても成功を収め、エピファネイアやルヴァンスレーヴ、サクセスブロッケンなど数々のGⅠ馬を輩出。競走馬としてだけでなく、日本競馬を支える名種牡馬としても大きな功績を残しています。
シンボリクリスエスの血統は、孫世代のエフフォーリアやデアリングタクトなどにも受け継がれ、現在も競馬界で存在感を放ち続けています。
これからも「漆黒の帝王」が残した偉大な足跡と、その血を受け継ぐ競走馬たちの活躍に注目していきましょう。

「ケイくん」
シンボリクリスエスって、競走馬としてだけじゃなく、種牡馬としても日本競馬に大きな影響を与えた名馬だったんだね!

そうなんです!史上初の天皇賞(秋)連覇や有馬記念連覇を達成しただけでなく、エピファネイアをはじめ数々の名馬を送り出し、その血は今も日本競馬の第一線で受け継がれています。まさに「漆黒の帝王」と呼ぶにふさわしい、競馬史に名を刻んだ一頭ですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!



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