
「ケイくん」
黒鹿毛って青鹿毛とほとんど同じに見えるけど、どう違うの?

実は見分けるのが難しい毛色なんです!黒鹿毛は鹿毛より黒く、青鹿毛より少し明るいのが特徴で、日本競馬史には数多くの名馬が黒鹿毛として活躍してきました。今回は、そんな漆黒の輝きを放った競馬史に残る黒鹿毛の名馬10頭をご紹介します!
⏱ 読了時間:約10分
この記事でわかること
✅黒鹿毛とは?
✅日本競馬史に名を刻んだ黒鹿毛の名馬10選
それでは、日本競馬史に名を刻み、漆黒の輝きを放った黒鹿毛の名馬たちを見ていきましょう。
黒鹿毛とは?
黒鹿毛(くろかげ)とは、体が黒味がかった濃い赤褐色で、たてがみや尾、四肢の下部が黒い毛色のことです。一見すると黒一色に見えますが、目や鼻の周辺、脇、お腹の下などには褐色が残っているのが特徴で、サラブレッドでは比較的よく見られる毛色の一つです。
黒鹿毛の馬は、黒に近い重厚感のある馬体が特徴で、力強さと気品を兼ね備えた美しい見た目が魅力です。
黒鹿毛は、鹿毛や青鹿毛と見分けるのが非常に難しい毛色ですが、青鹿毛よりも褐色がやや目立ち、真っ黒ではない点が特徴です。この記事では、狭義の「黒鹿毛」の名馬に絞ってご紹介します。
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黒鹿毛の名馬10選
①ナリタブライアン
シャドーロールの怪物と呼ばれた三冠馬
ナリタブライアンは、1994年に皐月賞、日本ダービー、菊花賞を制し、史上5頭目のクラシック三冠馬となった黒鹿毛の名馬です。圧倒的な強さと迫力ある走りから、「シャドーロールの怪物」の異名で多くの競馬ファンに親しまれました。
クラシック三冠に加え、有馬記念を制して4歳時に古馬を相手に頂点へ。1993年にはJRA賞最優秀3歳牡馬、1994年にはJRA賞年度代表馬と最優秀4歳牡馬に選出され、日本競馬史を代表する存在となりました。
その後は故障に苦しみながらも最後まで懸命に走り続け、その姿は今なお語り継がれています。圧倒的な実力と存在感で競馬史に名を刻んだ黒鹿毛の名馬として、多くの競馬ファンの記憶に残る一頭です。
🎥 1994年 菊花賞 レース映像(JRA公式)
②スペシャルウィーク
世界の強豪を打ち破った日本総大将
スペシャルウィークは、1998年の日本ダービーで世代の頂点に立つと、翌1999年には天皇賞(春)・天皇賞(秋)・ジャパンカップを制し、日本競馬を代表する黒鹿毛の名馬として活躍しました。
特に1999年のジャパンカップでは、凱旋門賞馬モンジューをはじめとする世界の強豪を相手に見事な勝利を収め、その活躍から「日本総大将」の愛称で多くの競馬ファンに親しまれました。
力強さと勝負強さを兼ね備えた走りで国内外の名馬と渡り合い、日本競馬の実力を世界に示した一頭です。世界を相手に輝きを放った黒鹿毛の名馬として、今なお高く評価されています。
🎥 1999年 ジャパンカップ レース映像(JRA公式)
③シンボリクリスエス
秋の古馬王道路線を連覇した絶対王者
シンボリクリスエスは、2002年・2003年に天皇賞(秋)を連覇し、さらに有馬記念も2年連続で制覇した黒鹿毛の名馬です。2003年の有馬記念では、GI史上最大着差となる9馬身差で圧勝し、その圧倒的な実力を見せつけました。
2002年・2003年にはJRA賞年度代表馬に2年連続で選出され、2002年は最優秀3歳牡馬、2003年は最優秀4歳以上牡馬を受賞。日本競馬を代表する古馬として一時代を築きました。
引退後は種牡馬としても成功を収め、エピファネイアやルヴァンスレーヴなどGI馬を輩出。競走馬・種牡馬の両面で日本競馬に大きな足跡を残した黒鹿毛の名馬です。
🎥 2003年 有馬記念 レース映像(JRA公式)
④エルコンドルパサー
世界最高峰・凱旋門賞で世界に衝撃を与えた名馬
エルコンドルパサーは、1998年にNHKマイルカップとジャパンカップを制し、日本競馬を代表する黒鹿毛の名馬として頭角を現しました。翌1999年にはフランスへ遠征し、サンクルー大賞を制覇。さらに世界最高峰レース・凱旋門賞で2着と健闘し、日本馬の実力を世界へ示しました。
1999年は日本で一度も出走していないにもかかわらず、その活躍が高く評価され、JRA賞年度代表馬と最優秀5歳以上牡馬に選出。世界トップクラスの実力を証明した歴史的名馬です。
引退後は早すぎる死により種牡馬としての活躍は短期間に終わりましたが、ヴァーミリアン、ソングオブウインド、アロンダイトなどGI馬を輩出しました。日本競馬の世界進出を切り拓いた黒鹿毛の名馬として、今なお語り継がれています。
🎥 1998年 ジャパンカップ レース映像(JRA公式)
⑤ライスシャワー
名馬たちの夢を阻んだ悲劇のヒーロー
ライスシャワーは、1992年の菊花賞、1993年・1995年の天皇賞(春)を制し、長距離戦で圧倒的な強さを誇った黒鹿毛の名馬です。卓越したスタミナと勝負根性で、幾多の名勝負を演じました。
1992年の菊花賞ではミホノブルボンの無敗三冠を阻止し、1993年の天皇賞(春)ではメジロマックイーンの天皇賞(春)3連覇を阻止。当時の競馬界を代表する名馬たちの偉業を打ち破ったことから、「関東の刺客」「黒い刺客」の異名で知られるようになりました。
一度は低迷を経験しながらも、1995年の天皇賞(春)で見事な復活を遂げます。しかし、その年の宝塚記念でレース中に故障を発症し、予後不良となりました。幾多の名馬と死闘を繰り広げ、悲劇的な最期を迎えた黒鹿毛の名馬として、今なお多くの競馬ファンの心に刻まれています。
🎥 1993年 天皇賞(春) レース映像(JRA公式)
⑥ブエナビスタ
幾多の名勝負を彩った最強の名牝
ブエナビスタは、2009年に桜花賞・優駿牝馬(オークス)を制して牝馬二冠を達成すると、2010年にはヴィクトリアマイル、天皇賞(秋)、2011年にはジャパンカップを制し、GI6勝を挙げた黒鹿毛の名牝です。
2010年にはJRA賞年度代表馬に選出され、2008年から2011年まで4年連続でJRA賞最優秀牝馬を受賞。長きにわたり牝馬界の頂点に君臨し、日本競馬を代表する存在として活躍しました。
父スペシャルウィーク、母ビワハイジという名血を受け継ぎ、数々の歴史的名勝負で競馬ファンを魅了しました。世代を超えて愛され続ける黒鹿毛の名牝として、今なお高い人気を誇っています。
🎥 2010年 天皇賞(秋) レース映像(JRA公式)
⑦リスグラシュー
史上初の春秋グランプリを制覇した名牝
リスグラシューは、3歳からGI戦線で活躍を続け、2019年に宝塚記念、有馬記念、さらにオーストラリアのコックスプレートを制覇した黒鹿毛の名牝です。特に5歳時の飛躍は目覚ましく、日本のみならず世界でもトップクラスの実力を証明しました。
2019年の有馬記念では、アーモンドアイをはじめとする強豪を相手に圧巻の走りで優勝。牝馬として史上初の春秋グランプリ制覇を達成し、同年のJRA賞年度代表馬、最優秀4歳以上牝馬に選出されました。
古馬になって大きく才能を開花させたその姿は、多くの競馬ファンに感動を与えました。晩成型の名牝として世界の頂点に立った黒鹿毛の名馬として、今なお語り継がれています。
🎥 2019年 有馬記念 レース映像(JRA公式)
⑧ゼンノロブロイ
秋古馬三冠を達成した王者
ゼンノロブロイは、2004年に天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念を3連勝し、史上2頭目となる秋古馬三冠を達成した黒鹿毛の名馬です。秋の王道路線を完全制覇し、その年の競馬界を席巻しました。
この活躍が高く評価され、2004年のJRA賞年度代表馬と最優秀4歳以上牡馬を受賞。安定感と勝負強さを兼ね備えた走りで、日本競馬を代表する存在となりました。
引退後は種牡馬としても活躍し、サンテミリオンやペルーサなどを輩出。秋古馬三冠という偉業を成し遂げ、日本競馬史にその名を刻んだ黒鹿毛の名馬として、今なお多くの競馬ファンに愛されています。
💡秋古馬三冠とは?
天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念を同一年に制覇することを指し、秋の古馬王道路線を完全制覇する非常に難しい偉業です。
🎥 2004年 ジャパンカップ レース映像(JRA公式)
⑨ヒシアマゾン
ヒシアマゾンは、1994年のエリザベス女王杯を制し、圧倒的なスピードと勝負根性で一時代を築いた黒鹿毛の名牝です。鋭い末脚を武器に、牝馬戦だけでなく牡馬の一線級とも互角以上の戦いを演じ、多くの競馬ファンを魅了しました。
1993年にはJRA賞最優秀3歳牝馬、1994年には最優秀4歳牝馬、1995年には最優秀5歳以上牝馬を受賞するなど、長期間にわたってトップクラスで活躍。牝馬ながら古馬王道路線でも存在感を示しました。
力強い走りと闘争心あふれるレースぶりから、「女傑」の異名にふさわしい名牝として今なお高い人気を誇ります。牡馬を相手に数々の名勝負を繰り広げた黒鹿毛の名牝として、日本競馬史にその名を刻んでいます。
🎥 1994年 エリザベス女王杯 レース映像(JRA公式)
⑩ブロードアピール
豪脚でファンを魅了したダート界の追い込み女王
ブロードアピールは、地方交流を含むダート重賞を6勝し、豪快な追い込みで競馬ファンを魅了した黒鹿毛の名牝です。小柄な馬体ながら、直線で最後方から一気に差し切る迫力あるレースぶりは、多くのファンの記憶に残っています。
特に、後方から全馬をごぼう抜きにする鋭い末脚は圧巻で、「追い込み女王」とも称される存在でした。ダート短距離路線で数々の名勝負を演じ、その豪快な走りで唯一無二の人気を集めました。
芝の名馬が多く並ぶ中でも、ダート路線を代表する存在として輝きを放ち、豪快な追い込みで競馬史に名を刻んだ黒鹿毛の名牝として、今なお多くの競馬ファンに愛されています。
🎥 2000年 根岸ステークス レース映像(JRA公式)
まとめ
黒鹿毛の馬は、漆黒のような重厚感と気品あふれる美しい馬体が魅力で、サラブレッドの中でも多くの名馬を輩出してきた毛色です。日本競馬史を振り返ると、数々の黒鹿毛の名馬たちが競馬ファンに数々の感動を届けてきました。
今回ご紹介した10頭は、それぞれ異なる個性や輝かしい実績を持ちながら、日本競馬史にその名を刻んでいます。ナリタブライアンのクラシック三冠、スペシャルウィークの世界の強豪撃破、シンボリクリスエスの秋古馬王道路線連覇など、どの馬にも語り継がれる伝説があります。
ぜひレース映像もあわせて観て、それぞれの名馬が残した伝説の走りを体感してみてください。きっと、黒鹿毛の馬ならではの力強さと気高さをより深く感じられるはずです。

「ケイくん」
黒鹿毛の名馬って、本当に伝説級の馬ばかりだったね!三冠馬や世界で活躍した名馬、歴史に残る名牝までいて、ますます競馬が好きになったよ!

そうなんです!黒鹿毛は重厚感あふれる馬体が魅力の毛色で、日本競馬の歴史を彩ってきた名馬が数多く存在します。
今回紹介した10頭以外にも魅力あふれる黒鹿毛の名馬はたくさんいます。ぜひレース映像なども観ながら、自分だけのお気に入りの黒鹿毛の名馬を見つけてみてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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