
「ケイくん」
青毛って黒鹿毛よりも黒く見えるけど、何が違うの?

実は青毛は、サラブレッドの毛色の中でも最も黒い毛色なんです! 全身がほぼ真っ黒で、黒鹿毛のような茶色みがほとんど見られないのが特徴です。その漆黒の美しさから、多くの名馬たちが競馬ファンを魅了してきました。今回は、漆黒の青き輝きを放った競馬史に残る青毛の名馬10頭をご紹介します!
⏱ 読了時間:約10分
この記事でわかること
✅青毛とは?
✅日本競馬史に名を刻んだ青毛の名馬10選
それでは、サラブレッドの中でも最も黒い毛色とされる青毛の名馬たちを見ていきましょう。
青毛とは?
青毛(あおげ)とは、全身がほぼ真っ黒な毛色で、サラブレッドの毛色の中でも最も黒い毛色のことです。一見すると黒鹿毛とよく似ていますが、目や鼻の周り、お腹や四肢などにも茶色みがほとんど見られず、全身が黒色に近いのが特徴です。
青毛の馬は、漆黒のような美しい馬体と力強い存在感が魅力で、その希少性から多くの競馬ファンを惹きつけています。サラブレッドでは比較的珍しい毛色であり、競馬史に名を残した青毛の名馬も決して多くはありません。
青毛は、黒鹿毛や青鹿毛と見分けるのが難しい毛色ですが、黒鹿毛のような褐色や青鹿毛のようなわずかな茶色みが少なく、全身が黒く見える点が大きな特徴です。この記事では、狭義の「青毛」の名馬に絞ってご紹介します。
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青毛の名馬10選
①シーザリオ
日米オークス制覇を成し遂げた歴史的名牝
シーザリオは、2005年の優駿牝馬(オークス)とアメリカンオークス招待ステークスを制し、日本調教馬として初めてアメリカのGⅠ競走を制覇した青毛の名牝です。漆黒に近い美しい馬体と高い実力で、日本競馬史にその名を刻みました。
3歳時にはフラワーカップを制して桜花賞で2着に入り、続く優駿牝馬(オークス)では力強い差し切りでGⅠ初制覇を達成。その後、アメリカ遠征ではアメリカンオークス招待ステークスを4馬身差で圧勝し、日本調教馬として初めてアメリカのGⅠ競走を制覇するという歴史的快挙を成し遂げました。
引退後は繁殖牝馬としても偉大な功績を残し、エピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアの3頭のGⅠ馬を輩出。さらに孫世代からもGⅠ馬が誕生するなど、日本競馬を代表する名繁殖牝馬として競馬史に名を刻んでいます。
青毛を代表する名牝として、その競走成績だけでなく繁殖牝馬としても日本競馬に多大な影響を与えた一頭です。
🎥 2005年 アメリカンオークス レース映像
②テスコガビー
日本競馬の常識を変えた伝説の快速牝馬
テスコガビーは、1975年に牝馬クラシック二冠(桜花賞・優駿牝馬〈オークス〉)を達成した青毛の名牝です。当時の競馬界に衝撃を与える圧倒的なスピードを武器に、日本競馬史にその名を刻みました。
3歳時には、桜花賞を2着馬に1.9秒差(約8馬身差)という歴史的大差で圧勝。この着差は現在でも桜花賞史上最大であり、「後ろからはなんにも来ない、後ろからはなんにも来ない!」という実況は競馬史に残る名フレーズとして語り継がれています。
続く優駿牝馬(オークス)でも8馬身差の圧勝で牝馬クラシック二冠を達成。当時はスタミナが重視される時代でしたが、その常識を覆すスピード能力で競馬界に革命をもたらし、「日本競馬をスピード優先へと変えた名牝」とも評されています。
しかし、現役生活は長く続かず、1977年に休養からの復帰調整中、心臓麻痺のため4歳という若さで急死。短い競走生活ながら、日本競馬史に与えた影響は計り知れません。
青毛を代表する伝説の名牝として、今なお「史上最強牝馬」の一頭に挙げられる存在です。
🎥 1975年 桜花賞 レース映像(カンテレ公式)
③ヴェラアズール
芝転向で才能が開花したジャパンカップ馬
ヴェラアズールは、2022年のジャパンカップと京都大賞典を制した青毛の名馬です。ダートから芝へ転向して才能を開花させ、日本最高峰の舞台でGⅠ制覇を成し遂げました。
デビュー当初はダート路線で活躍し、オープンクラスまで出世しましたが、芝へ転向すると素質が一気に開花。2022年の京都大賞典で重賞初制覇を果たすと、続くジャパンカップでは豪快な差し切りでGⅠ初制覇を達成しました。
ジャパンカップでは、シャフリヤールやヴェルトライゼンデなど強豪古馬を相手に勝利し、一躍トップホースの仲間入りを果たしました。ダートから芝へ転向して世界最高峰のGⅠを制した異色の経歴は、多くの競馬ファンの記憶に残っています。
青毛を代表する名馬の一頭として、その劇的な転身とジャパンカップ制覇は、競馬史に刻まれる名シーンとなりました。
🎥 2022年 ジャパンカップ レース映像(JRA公式)
④ビートブラック
単勝159.6倍の大波乱を演じた春の盾覇者
ビートブラックは、2012年の天皇賞(春)を制した青毛の名馬です。長距離戦で持ち前のスタミナを発揮し、単勝159.6倍・14番人気という低評価を覆す逃げ切り勝ちで、多くの競馬ファンを驚かせました。
3歳時には菊花賞で3着に好走し、早くから長距離適性を示しました。その後も重賞戦線で安定した走りを続け、2012年の天皇賞(春)では果敢にハナを奪うと、そのまま後続を寄せ付けずGⅠ初制覇を達成しました。
このレースでは、単勝159.6倍・14番人気という評価を覆し、オルフェーヴルやウインバリアシオン、トーセンジョーダンなどの強豪を相手に見事な逃げ切り勝ちを収めました。この勝利は、天皇賞(春)の歴史に残る大波乱の一つとして今なお語り継がれています。
青毛を代表するステイヤーとして、その豪快な逃げ切りと劇的なGⅠ制覇は、多くの競馬ファンの記憶に残っています。
🎥 2012年 天皇賞(春) レース映像(JRA公式)
⑤ヴィルシーナ
苦難を乗り越えヴィクトリアマイルを連覇した名牝
ヴィルシーナは、2013年・2014年のヴィクトリアマイルを連覇した青毛の名牝です。ジェンティルドンナやゴールドシップなど歴史的名馬が活躍した世代で、幾度もの惜敗を乗り越えてGⅠ馬の座をつかみました。
3歳時には桜花賞、優駿牝馬(オークス)、秋華賞でいずれもジェンティルドンナの2着とあと一歩届かないレースが続きました。それでも古馬になって迎えた2013年のヴィクトリアマイルで悲願のGⅠ初制覇を達成すると、翌2014年も同レースを制し、見事な連覇を成し遂げました。
現役引退後は繁殖牝馬となり、GⅠ馬シュヴァルグラン、ヴィブロスの姉として知られる名血を後世へつなぎました。初仔のブラヴァスも重賞を制しており、繁殖牝馬としても活躍しています。
🎥 2014年 ヴィクトリアマイル レース映像(JRA公式)
⑥ヴィブロス
世界の舞台で輝いたドバイターフ覇者
ヴィブロスは、2016年の秋華賞、2017年のドバイターフを制した青毛の名牝です。国内GⅠ制覇に加え、世界の強豪を相手に海外GⅠを勝利し、日本競馬の実力を世界へ示しました。
3歳時には秋華賞でGⅠ初制覇を達成。古馬となった2017年には世界最高峰のレースの一つであるドバイターフを制し、海外GⅠ初制覇を果たしました。その後も国内外のビッグレースで安定した活躍を続け、日本を代表する牝馬として高い評価を受けました。
また、姉はヴィクトリアマイルを連覇したヴィルシーナ、半兄はジャパンカップを制したシュヴァルグランという、日本競馬屈指の名血の出身としても知られています。
世界を舞台に活躍したヴィブロスは、青毛を代表する名牝の一頭として、多くの競馬ファンの記憶に残る存在です。
🎥 2017年 ドバイターフ レース映像
⑦トーホウエンペラー
地方競馬を代表するダート王
トーホウエンペラーは、2001年の東京大賞典、2002年のマイルチャンピオンシップ南部杯を制した青毛の名馬です。岩手競馬を代表する名馬として活躍し、地方競馬の実力を全国に示しました。
4歳時から本格化すると、地方競馬で数々の重賞を制覇。2001年の東京大賞典では中央・地方の強豪を相手にGⅠ初制覇を達成しました。翌2002年にはマイルチャンピオンシップ南部杯も制し、ダート界屈指の実力馬として確固たる地位を築きます。
その活躍が高く評価され、2001年・2002年には2年連続でNARグランプリ年度代表馬に選出。さらに、地方所属馬でありながら全国区の人気を集め、岩手競馬黄金期を支えた一頭として今なお語り継がれています。
青毛を代表するダート王として、地方競馬の歴史に大きな足跡を残した名馬です。
🎥 2002年 マイルチャンピオンシップ南部杯 レース映像(岩手競馬公式)
⑧ローブティサージュ
2歳女王に輝いた青毛の名牝
ローブティサージュは、2012年の阪神ジュベナイルフィリーズを制した青毛の名牝です。
デビュー戦を快勝すると、ファンタジーステークスではハナ差の2着に好走。続くデビュー3戦目の阪神ジュベナイルフィリーズでは、中団から鋭く脚を伸ばしてクロフネサプライズを差し切り、GⅠ初制覇を達成しました。
その後は古馬になってからもスプリント路線を中心に活躍し、2014年のキーンランドカップで重賞2勝目を挙げるなど息の長い競走生活を送りました。
2歳女王としてGⅠを制し、古馬になってからも重賞タイトルを積み重ねたローブティサージュは、青毛を代表する名牝の一頭です。
🎥 2012年 阪神ジュベナイルフィリーズ レース映像(JRA公式)
⑨ドリームバレンチノ
芝・ダートで活躍した万能スプリンター
ドリームバレンチノは、2014年のJBCスプリントを制した青毛の名馬です。芝・ダートの両路線でトップクラスの活躍を見せ、長年にわたり短距離界を支えました。
4歳でオープンクラス入りを果たすと、2012年の函館スプリントステークスで重賞初制覇。翌2013年にはシルクロードステークスを制し、スプリント路線の実力馬として頭角を現します。
その後はダート路線にも挑戦し、2014年のJBCスプリントでは中団から鋭く脚を伸ばし、タイセイレジェンドとサトノタイガーとの叩き合いを制してJpnⅠ初制覇を達成しました。
長きにわたり第一線で活躍し続けたドリームバレンチノは、青毛を代表するスプリンターとして、多くの競馬ファンの記憶に残る一頭です。
🎥 2014年 JBCスプリント レース映像(NAR公式)
⑩ローズバド
GⅠで幾度も好走した実力派名牝
ローズバドは、2001年のフィリーズレビュー、2003年のマーメイドステークスを制した青毛の名牝です。
3歳時にはフィリーズレビューで重賞初制覇を達成。その後は優駿牝馬(オークス)でレディパステルの2着、秋華賞ではティエムオーシャンの2着、エリザベス女王杯でもトゥザヴィクトリーの2着と、GⅠであと一歩届かないレースが続きました。
古馬となってからは、2003年のマーメイドステークスで約2年ぶりの重賞制覇を達成。
引退後は繁殖牝馬となり、2009年の朝日杯フューチュリティステークス、2010年のジャパンカップを制したローズキングダムを送り出すなど、母としても大きな功績を残しています。
GⅠタイトルこそ手が届かなかったものの、その実力と繁殖成績によって、ローズバドは青毛を代表する名牝の一頭として語り継がれています
まとめ
青毛の馬は、全身が漆黒に包まれた美しい馬体が魅力で、サラブレッドの毛色の中でも特に希少な存在です。日本競馬史を振り返ると、国内外のGⅠで活躍した名馬から、競馬史に名を刻んだ伝説の名牝まで、数多くの青毛の名馬たちが競馬ファンを魅了してきました。
今回ご紹介した10頭は、それぞれ異なる個性と輝かしい実績を持ちながら、日本競馬史にその名を刻んでいます。シーザリオの歴史的な日米オークス制覇、ビートブラックの天皇賞(春)での大逃げ、ヴィルシーナのヴィクトリアマイル連覇など、どの馬にも語り継がれる名シーンがあります。
ぜひレース映像もあわせて観て、それぞれの名馬が残した伝説の走りを体感してみてください。きっと、漆黒の馬体が駆け抜ける青毛ならではの魅力を、より深く感じられるはずです。

「ケイくん」
青毛の馬って数は少ないけど、名馬ぞろいだったね!国内だけじゃなく海外で活躍した馬や、競馬史に残るレースを見せてくれた馬ばかりで、ますます競馬が好きになったよ!

そうなんです!青毛は希少な毛色でありながら、日本競馬史に残る名馬を数多く輩出してきました。今回ご紹介した10頭以外にも魅力あふれる青毛の名馬はいますので、ぜひレース映像なども観ながら、自分だけのお気に入りの一頭を見つけてみてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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