セレクトセールの最高額落札馬は活躍したのか?歴代最高額落札馬のその後を振り返る

競馬雑学
<strong>競馬初心者<br>「ケイくん」</strong>
競馬初心者
「ケイくん」

セレクトセールって毎年ニュースになるけど、何億円もした馬って本当に活躍するの?

<strong>競馬鹿管理人</strong>
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気になりますよね!今回は、歴代の最高額落札馬がその後どんな成績を残したのかを振り返り、最高額落札馬は期待どおりの活躍を見せたのかを分かりやすく解説します。

⏱ 読了時間:約10分

この記事でわかること

セリとは?

セレクトセールとはどんなセリなのか

歴代最高額落札馬とその後の成績

高額馬でも活躍できない理由

セリとは?

セリとは?

競馬でいう「セリ」とは、馬を売買するオークション(競売)のことです。

生産牧場が育てた子馬を購入希望者が競り合い、最も高い金額を提示した人が落札します。

JRAの馬主やクラブ法人などが参加し、将来活躍が期待される馬には数億円もの値段が付くことも珍しくありません。

日本では年間を通じてさまざまな競走馬セールが開催されており、セレクトセールをはじめ、セレクションセールやサマーセールなどがあります。

💡 初心者向けポイント

「セリ=オークション」と考えると分かりやすいです。

美術品や車のオークションと同じように、欲しい人同士が価格を競り合って購入します。

セレクトセールとは?

セレクトセールは、JRAグループのJRHA(日本競走馬協会)が主催する日本最大級の競走馬セールです。

1998年に第1回目が開催されました。

北海道苫小牧市のノーザンホースパークで毎年開催され、全国の有力牧場が選りすぐりの馬を上場します。

国内外の馬主が参加し、毎年数億円の高額落札馬が誕生することでも知られています。

そのため、競馬ファンからも大きな注目を集めるイベントとなっています。

歴代最高額落札馬とその後の成績

1998年に始まったセレクトセールでは、毎年注目の高額落札馬が誕生しています。

ここでは、各年の最高額落札馬と、その後の競走成績を振り返っていきます。セレクトセールは1998年にスタートし、2006年から現在の「1歳馬・当歳馬」の構成になりました。

💡 当歳馬とは?

当歳馬(とうさいば)とは、その年に生まれた0歳の子馬のことです。

例えば、2025年生まれの馬であれば、2025年中は「当歳馬」と呼ばれます。

競馬の世界では、まだレースに出走していない赤ちゃんの状態でセリに出されることもあり、将来の活躍を期待して数億円で落札されるケースもあります。

💡 1歳馬とは?

1歳馬とは、生まれた翌年の馬のことです。

競馬では当歳馬よりも成長が進み、馬体や歩き方などを確認しやすいため、より具体的な将来性を見極めながら購入されます。

それでは、各年のセレクトセール最高額落札馬が、その後どのような競走成績を残したのかを見ていきましょう。

※本記事の落札額は、セレクトセール公式発表に基づく税込価格で統一しています。

1998年(アドマイヤセレクト)

項目内容
馬名アドマイヤセレクト
サンデーサイレンス
ファデッタ
区分当歳馬(0歳)
落札額1億9950万円
落札者近藤利一
主な実績1勝クラス

1999年(ピタゴラス)

項目内容
馬名ピタゴラス
サンデーサイレンス
バレークイーン
区分当歳馬(0歳)
落札額1億8900万円
落札者金子真人
主な実績未勝利

2000年(カーム)

項目内容
馬名カーム
サンデーサイレンス
フランクアーギュメント
区分当歳馬(0歳)
落札額3億3600万円
落札者岡田美佐子
主な実績地方3勝

💡ちなみに、2000年の落札額2位はアドマイヤグルーヴでした。

後にエリザベス女王杯を2連覇するなどGⅠ2勝を挙げ、繁殖牝馬としても数々の活躍馬を送り出しています。

2001年(ロッタレースの01)

項目内容
馬名ロッタレースの01
サンデーサイレンス
ロッタレース
区分当歳馬(0歳)
落札額1億9950万円
落札者ジョン・ファーガソン(イギリス)
主な実績海外でデビュー(成績不明)

💡ちなみに、2001年の落札額2位はハイアーゲームでした。

後に青葉賞(GⅡ)を制し、日本ダービーでは3着と健闘。重賞ウイナーとして息の長い活躍を見せました。

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競馬初心者
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「ロッタレースの01」って変わった馬名だね!

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実はこの時点ではまだ正式な馬名は決まっていません。セリでは「母馬名+生まれ年(西暦)の下2桁」で呼ばれるのが一般的なんですよ。

2002年(トーセンダンス)

項目内容
馬名トーセンダンス
サンデーサイレンス
ダンシングキイ
区分当歳馬(0歳)
落札額3億5175万円
落札者島川隆哉
主な実績未勝利

2003年(フサイチジャンク)

項目内容
馬名フサイチジャンク
サンデーサイレンス
セトフローリアン2
区分当歳馬(0歳)
落札額3億4650万円
落札者関口房朗
主な実績オープン入り

💡 豆知識

1998年から2003年まで、セレクトセールの最高額落札馬はすべてサンデーサイレンス産駒でした。

当時は「サンデーサイレンスの子なら走る」と言われるほど人気が高く、セレクトセールでも圧倒的な存在感を放っていました。

👉 サンデーサイレンスが日本競馬に与えた影響については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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2004年(ザサンデーフサイチ)

項目内容
馬名ザサンデーフサイチ
ダンスインザダーク
エアグルーヴ
区分当歳馬(0歳)
落札額5億1450万円
落札者林進
主な実績2勝クラス

ザサンデーフサイチは、当時のセレクトセール史上最高額となる5億1450万円で落札され、大きな話題となりました。

父はダンスインザダーク、母は名牝エアグルーヴという超良血馬で、その血統への期待の高さが落札額にも表れています。

しかし、デビュー後は期待されたほどの成績を残すことができず、高額馬だから必ず活躍するとは限らないことを象徴する1頭となりました。

2005年(ダノンマスターズ)

項目内容
馬名ダノンマスターズ
シンボリクリスエス
マストビーラヴド
区分当歳馬(0歳)
落札額2億2050万円
落札者ダノックス
主な実績1勝クラス

2006年(ディナシー)

項目内容
馬名ディナシー
キングカメハメハ
トゥザヴィクトリー
区分当歳馬(0歳)
落札額6億3000万円
落札者グローブエクワインマネージメント有限会社
主な実績未出走

ディナシーは6億3000万円で落札され、2004年のザサンデーフサイチ(5億1450万円)を大きく更新する当時のセレクトセール史上最高額となりました。

しかし、競走馬として一度もターフに立つことはありませんでした。

<strong>競馬初心者<br>「ケイくん」</strong>
競馬初心者
「ケイくん」

えっ!?6億3,000万円もした馬なのに、一度もレースに出なかったの!?

<strong>競馬鹿管理人</strong>
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そうなんです。競走馬は血統だけでなく、故障や成長などさまざまな要素が影響します。ディナシーは「高額馬=必ず活躍するわけではない」ことを象徴する1頭と言えるでしょう。

2007年(アドマイヤハーレ)

項目内容
馬名アドマイヤハーレ
クロフネ
マイケイティーズ
区分当歳馬(0歳)
落札額3億1500万円
落札者近藤利一
主な実績1勝クラス

2008年(アドマイヤスコッチ)

項目内容
馬名アドマイヤスコッチ
アグネスタキオン
ブルーアヴェニュー
区分1歳馬
落札額2億5725万円
落札者近藤利一
主な実績未勝利

2009年(トーセンロレンス)

項目内容
馬名トーセンロレンス
ダイワメジャー
ウインドインハーヘア
区分当歳馬(0歳)
落札額1億7325万円
落札者島川隆哉
主な実績未出走

💡 ちなみに2009年の落札額1位・2位は、島川隆哉氏がともに落札しました。

2位のトーセンホマレボシは、後に京都新聞杯(GⅡ)を制し、日本ダービー3着と重賞ウイナーになっています。

2010年(トーセンパワフル)

項目内容
馬名トーセンパワフル
ネオユニヴァース
アコースティクス
区分当歳馬(0歳)
落札額1億1760万円
落札者島川隆哉
主な実績1勝クラス

2011年(ラストグルーヴ)

項目内容
馬名ラストグルーヴ
ディープインパクト
エアグルーヴ
区分1歳馬
落札額3億7800万円
落札者山本英俊
主な実績1勝クラス

2012年(トーセンスターダム)

項目内容
馬名トーセンスターダム
ディープインパクト
アドマイヤキラメキ
区分1歳馬
落札額2億6250万円
落札者島川隆哉
主な実績GⅠトゥーラックハンデキャップ(2017・豪国)
GⅠエミレーツステークス(2017・豪国)
GⅢきさらぎ賞(2014・日本)
GⅢチャレンジカップ(2014・日本)

💡 ちなみに、トーセンスターダムは、歴代のセレクトセール最高額落札馬として初めてJRA重賞を制した馬となりました。

その後はオーストラリアへ移籍し、G1・エミレーツステークスを制するなど、海外でも活躍を見せています。

2013年(ロイカバード)

項目内容
馬名ロイカバード
ディープインパクト
アゼリ
区分当歳馬(0歳)
落札額2億5200万円
落札者寺田寿男
主な実績オープン入り

💡 ちなみに、2013年の落札額2位はサトノダイヤモンドでした。

後に菊花賞・有馬記念のGⅠ2勝を挙げ、日本を代表する名馬へと成長しました。

2014年(New World Power)

項目内容
馬名New World Power
ディープインパクト
リッスン
区分1歳馬
落札額2億8080万円
落札者アルターニ殿下(カタール)
主な実績海外でデビュー(成績不明)

2015年(サトノヴィクトリー)

項目内容
馬名サトノヴィクトリー
ディープインパクト
ジョコンダ2
区分1歳馬
落札額2億5380万円
落札者里見治紀
主な実績2勝クラス

2016年(サトノソロモン、サトノジェネシス)

項目内容
馬名サトノソロモン
ディープインパクト
イルーシヴウェーヴ
区分当歳馬(0歳)
落札額3億240万円
落札者サトミホースカンパニー
主な実績2勝クラス
項目内容
馬名サトノジェネシス
ディープインパクト
マルペンサ
区分当歳馬(0歳)
落札額3億240万円
落札者サトミホースカンパニー
主な実績3勝クラス

2017年(アドマイヤビルゴ)

項目内容
馬名アドマイヤビルゴ
ディープインパクト
イルーシヴウェーヴ
区分当歳馬(0歳)
落札額6億2640万円
落札者近藤旬子
主な実績オープン入り

2018年(ダノンレガーロ)

項目内容
馬名ダノンレガーロ
ディープインパクト
キングスローズ
区分1歳馬
落札額2億7000万円
落札者ダノックス
主な実績3勝クラス

2019年(リアド)

項目内容
馬名リアド
ディープインパクト
タイタンクイーン
区分当歳馬(0歳)
落札額5億760万円
落札者大塚亮一
主な実績2勝クラス

2020年(ショウナンアデイブ)

項目内容
馬名ショウナンアデイブ
ディープインパクト
シーヴ
区分1歳馬
落札額5億6100万円
落札者国本哲秀
主な実績オープン入り(※現役)

💡 豆知識

2011年から2020年まで、セレクトセール最高額落札馬は10年連続でディープインパクト産駒でした。

圧倒的な競走成績と種牡馬としての実績を背景に、ディープインパクト産駒は毎年のようにセレクトセールの主役となり、高額落札が続きました。

👉 ディープインパクトについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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2021年(ホウオウプロサンゲ)

項目内容
馬名ホウオウプロサンゲ
キズナ
セルキス
区分当歳馬(0歳)
落札額4億5100万円
落札者小笹芳央
主な実績オープン入り(※現役)

2022年(ダノンエアズロック)

項目内容
馬名ダノンエアズロック
モーリス
モシーン
区分1歳馬
落札額4億9500万円
落札者ダノックス
主な実績オープン入り(※現役)

2023年(サガルマータ)

項目内容
馬名サガルマータ
コントレイル
コンヴィクション2
区分当歳馬(0歳)
落札額5億7200万円
落札者前田幸治
主な実績2勝クラス(※現役)

2024年(エムズビギン)

項目内容
馬名エムズビギン
キタサンブラック
デルフィニア2
区分1歳馬
落札額6億4900万円
落札者エムズレーシング
主な実績オープン入り(※現役)

💡 ちなみに、エムズビギンは、6億4,900万円(税込)で落札され、ディナシー(6億3,000万円)を上回るセレクトセール歴代最高落札額を更新しました。

2025年(ミッドナイトビズーの25)

項目内容
馬名ミッドナイトビズーの25
イクイノックス
ミッドナイトビズー
区分当歳馬(0歳)
落札額6億3800万円
落札者ネブラスカレーシング
主な実績未登録

💡 豆知識

2017年以降は、セレクトセールの最高落札額が5億円を超える年が珍しくなくなりました。

競馬人気の高まりや馬主の購買意欲、良血馬への期待などを背景に、高額落札馬が毎年のように話題となっています。

<strong>競馬初心者<br>「ケイくん」</strong>
競馬初心者
「ケイくん」

高額馬なら絶対に活躍すると思ってたけど、競馬って本当に分からないんだね…。

<strong>競馬鹿管理人</strong>
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そうなんです。高額な落札額は「期待の大きさ」を表していますが、実際に活躍するかどうかは走ってみなければ分かりません。だからこそ競馬には数々のドラマが生まれ、多くのファンを魅了し続けているんですよ。

高額馬でも活躍できない理由

セレクトセールでは数億円で落札される馬もいますが、高額だからといって必ず名馬になるわけではありません。

競走馬にはさまざまな要素が関係するため、期待どおりに活躍できないケースも少なくありません。

① 故障やケガ

競走馬は非常に繊細な動物です。

どれだけ血統や馬体が優れていても、デビュー前や現役時代に故障を発症すれば能力を発揮できません。

実際に、6億3,000万円で落札されたディナシーは、一度もレースに出走することなく引退しました。

② 血統だけでは能力は分からない

父や母が名馬でも、必ずしも子どもも同じように走るとは限りません。

競走能力は血統だけで決まるものではなく、体質や気性、成長力なども大きく影響します。

③ 成長には個体差がある

子馬の段階では将来性を見極めるしかありません。

早熟な馬もいれば、成長が遅い馬もいるため、期待どおりに能力が伸びないこともあります。

④ 競馬には「予測できない面白さ」がある

高額落札馬が期待どおりに活躍することもあれば、それほど高額ではなかった馬がGⅠ馬になることもあります。

だからこそ競馬にはドラマが生まれ、多くのファンを魅了し続けています。

まとめ

高額落札馬の歴史を振り返ると、活躍馬もいれば、期待どおりに活躍できなかった馬もいました。

それでも毎年セレクトセールが大きな注目を集めるのは、「未来の名馬が誕生する瞬間」に立ち会えるからです。

これからも新たな歴史を刻む一頭が現れることに期待しましょう。

<strong>競馬初心者<br>「ケイくん」</strong>
競馬初心者
「ケイくん」

なるほど…。値段だけでは名馬になるかどうかは分からないんだね!

<strong>競馬鹿管理人</strong>
競馬鹿管理人

その通りです。落札額は期待の大きさを表していますが、競走馬の未来は誰にも分かりません。だからこそ、毎年のセレクトセールや競馬が多くの人を惹きつけているんですよ。

<strong>競馬鹿管理人</strong>
競馬鹿管理人

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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